|
堕胎・中絶後の後遺症とケアについて
まず後遺症として2つの面で考える必要があります。
@身体的な後遺症
A精神的な後遺症
それぞれについて解説いたします。
身体的な堕胎・中絶後の後遺症
中絶後に約10%の方になんらかの後遺症が起こります。
その中で約2%の方が重い後遺症を受けます。
軽い後遺症と重い後遺症については下の図を参考にしてください。
軽い後遺症 | 重い後遺症 |
---|---|
・軽い感染症 |
・感染症 |
ただ、みなさんが一番気になるのは、不妊症についてだと思います。
不妊症は、堕胎・中絶手術をした女性の3〜5%の方に起こるといわれています。
原因は、手術の際の見えない部分での不注意や不手際で起こってしまうことです。
また、中絶手術時に性病にかかっていると不妊症になる危険性がさらに高くなります。
さらに、中絶感染症にかかった女性は、子宮外妊娠になる可能性が5〜8倍になってしまいます。
他にも、子宮頸部損傷も中絶後に長い間影響を与えます。
例えば、以前の中絶で子宮頸部を損傷した女性は、後の妊娠において、流産、未熟児、難産の危険性が
3〜5倍になってしまいます。
ある病院の調査では、中絶手術の際に子宮頸部の裂傷がおこる可能性が12.5%もあるそうです。
しかし、このような細かい内容は普通クリニックでは説明されないそうです。
だからこそ病院選びは大切なのです。
精神的な堕胎・中絶後の後遺症
精神的な後遺症としては、やはり罪悪感を感じるという方が多いです。
ただ、その反面安堵感もあります。
妊娠したことについてなんとか解決したいというプレッシャーがなくなるためです。
その他にも、性交からくる快感が薄れたり、男性不信などに陥る場合もあります。
ただ、大切なことはしっかり前を向いて新しい第一歩を踏み出すことです。
今度は望まない妊娠をしないようにきちんと避妊をし、
心の通い合う男性とお付き合いすることが一番大事です。