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流産と中絶はどう違うのでしょうか?
ここでは、流産と中絶の違いについてご説明します。
一般的に使われている「中絶」と医学的な意味での「中絶」は、意味が違います。
それぞれの意味を詳しく説明いたします。
妊娠中絶とは、
妊娠が終結し、胎児が死亡したことを言います。
そしてこれは、流産・死産をまとめた表現です。
特に日本においては、中絶の時期により「流産」と「死産」を
使い分けるのが正式な表現です。
世間一般的に「中絶」や「妊娠中絶」と言うと人工妊娠中絶のことを指していますが、
医学上は自然妊娠中絶(一般的な意味での流産)も含まれるのです。
日本産科婦人科学会では、
流産:妊娠22週未満の妊娠の中絶によって胎児が死亡した場合のこと。胎児が母体外で生存できない時期における妊娠の中絶を意味する。
死産:妊娠22週以降の妊娠の中絶によって胎児が死亡した場合のこと。
と定義されています。
流産とは、
妊娠の継続が停止することを指します。
流産には様々な種類があります。
- 切迫流産
- 進行流産
- 完全流産
- 不全流産
- 稽留流産
- 化学的流産
などです。
さて、もうひとつ違いがあります。
それは費用です。
いわゆる一般的な「中絶」は自費診療になりますが、「流産」は保険適用となります。
このように「中絶」と「流産」には違いがあるのです。